しんしのつごはん こめっさく




新篠津村の観光地といえば道の駅。春夏秋はキャンプに野菜の産直市場、冬はワカサギ釣りにアクティビティ。遊び疲れたら温泉に入ってリフレッシュ。さて食べ物はというと、食堂があるにはあるが1件だけ。もっと新篠津の食材を気軽に味わえるお持ち帰りのお店はないだろうか?そう思っていた時に、新篠津村の地域おこし協力隊を経験されたご主人がお店を作るというお話を聞いた。ご縁があって、ロゴを制作させていただくことになった。
打ち合わせの際、ご主人が一緒に暮らしている猫ちゃんの写真を見せてもらった。これだと思った。つぶらな瞳で一点を見つめる。名前ははっさくちゃん。「こめっさく」という名前の由来は、米作という意味ももちろん、はっさくちゃんからも来ているらしい。(ガブリもうちの犬のガブリエルという名前が由来のひとつだったりする)はっさくちゃんを参考に描き、たわわと実った稲を持たせた。はっさくちゃんの口元には米粒のような白い柄があって、それがなんだかつまみ食いをしているみたいで可愛くてそのまま描いた。さらに、店の看板も同時に作らせてもらった。大きな板にロゴを模写し、毛先一本一本細かく彫刻して丁寧に墨を塗り、雨風に強い塗装をして完成。はっさくちゃんは文字通り看板猫となってご主人の仕事を見守っている。
新篠津でお店をオープンした時「こんなところでなぜ!」と、たまに言う人がいるが、「この場所を気に入って、好きでやってるのだからそんなこと聞かないでくれ!」と思う。これからこの土地で新たにお店をつくる人が増えたら、それはとても嬉しい。その際はぜひ絵を描かせてください。